
いきなり叩きつけるようなドラム音。
無茶苦茶な乱打に聞こえるが、次第にリズムらしくなると、今度はピックが弦に引っかかるようなやけにとがったギター音と、うなるようなベースがからみつくようにリズムを刻み始める。
そこに絞るような、男の低めのボーカルが入って来る。どこか挑発的な声だ。
We want to multiply, are you gonnna do it?
増殖しようぜ。そうしたいだろ。
I know you qualify, are you gonna do it?
付き合う資格ありと思ってるな。図星だろ。
Don't be so circumscribe, are you gonna do it?
節度なんて考えるなよ。後戻りは無しさ。
Just get yourself untied, are you gonna do it?
自分を解放するだけだ。突き進めばいい。
ここでボーカルはいきなり絶叫調になり、曲は爆発したように激しさを増す。
Feel the heat, pushing you to dicide
熱を感じ取れ。決断の時だ。
Feel the heat, burning you up, ready or not
カッカとしてきたろ。熱くなれ。今だよ今!
Some like it hot and some sweat, when the heat is on
Some feel the heat and decide that they can't go on
Some like it hot, but you can't tell how to, 'till you try
Some like it hot, so let's turn up the heat, 'till we fry
お熱いのがお好きって娘がいるはずだ。汗かくのが好きって娘もね。
でも熱くなってきたところでやめましょうって言われることもある。
その時まで分からないんだ。とにかく焦げ付くまでヒートするしかないってことさ。
いゃあ、いやらしくてとても訳せない。
お分かりと思うが、1985年にヒットした「サム・ライク・イット・ホット」である。
ロパート・パーマーはこんな歌を大ヒットさせて、それが似合ってしまう実に格好いいシンガーだった。本人はダブルのスーツを着こなして、大学教授かなと思わせるようなダンディなルックスなのに、歌いだすと実にうまい。しかもこの歌を出した時の特別編成のバンド「パワー・ステーション」は、当時全盛期だったデュラン・デュランのギタリストとベーシスト、それにシックのドラマーと、とんでもない顔ぶれをそろえていた。男の私から見ても、ゾクゾクするくらいセクシーでイカシてたなあ。
ご存知ない方のためにリンクしておくと、
http://www.youtube.com/watch?v=seltkpPyC-0&mode=related&search=
今夜は彼のCDばかり引っ張り出して聴いている。
・THE POWERSTATION *
・RIPTIDE
・The Very Best Of ROBERT PARMER
・LIVING IN FEAR *
・RHYTHM & BLUES
・Woke Up Laughing
・THE ESSENTIAL SELECTION
(*=ThePowerStation)
絶叫型のロックだけじゃない。バラードを歌っても逸材だったし、レイドバックしたトロピカルムードの曲もこなす。数年前、確かトヨタの高級セダンのCMで、彼の「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」が流れていたのを覚えておられる方は多いと思う。渋い男の香りを漂わせるのもうまいボーカリストだった。
こんな風にしみじみしてしまったのは、きょう26日がロバート・パーマーの命日だと気が付いたせいだ。部屋で原稿を書きながら、ふとヘッドフォンでCDを聴こうと思いラックから久しぶりに手にしたのがRIPTIDEだった。「恋におぼれて(Addicted To Love)」というヒット曲が入ったCDだが、1曲目に1930年代米国ののどかなラブソングをオーケストラ付きで入れた構成が見事で、私が最もひいきにしているCDだ。ところが、聴きながらCDに新聞記事の切り抜きがはさんであるのに気づいた。
「ロバート・パーマー氏(英国のロック歌手) 26日、滞在中のパリで心臓まひのため死去、54歳。英PA通信などがマネージャーの話として伝えた。英ヨークシャー生まれ。・・・・89年にはグラミー賞優秀男性ボーカル部門賞に輝いた。(ロンドン=共同)」
虫の知らせというか、2003年9月26日、ちょうど1年前の記事だ。それから数時間、彼の曲を聴き続けている。
聴くほどに、惚れる。正統派のロックシンガーだった。本当に惜しい気がしてならない。
ところで、冒頭の「サム・ライク・イット・ホット」は、もたもたしている青年に友人がけしかけている場面のつもりで訳してみたが、合っているのかどうか分からない。面と向かって女性を口説いているのではないと思うが、どうなのだろう。
彼のCDをお持ちの方は、追悼のつもりでもう一度聴いてください。
ついでに、歌の真相が分かったら教えていただきたい。(了)
この記事へのコメント
一人靜
achabi。
ところで、別記事のコメントで申し訳ないのですが、『IA2』、周辺の映画館ではやっていないのです。こっちも観たい!はやく観たい!!
おかりん
おかりん
一人靜
acahbi。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GNYY/qid=1096218678/sr=10-/ref=sr_10_10_/249-3751241-6593941
↑長くてごめんなさい。あったんだけど、VHSしかないみたい(汗)。おまけに在庫切れだー!そして調べているうちにDURAN DURANのクリップ集にたどりついてしまったりして(こちらはDVDもあり)、欲しいかも・・・。BS朝日で『ベストヒットUSA』放送してるんですよねー。今のというより、できれば再放送を見たいわたしです・・・。
ところで、さすがおかりんさま!韓国では「因縁」という言葉があるんですね。おまけに意味が「縁」と同じであれば、間違えるのは無理もないってもんです。勉強になりましたっ
おかりん
一人静さん、誤解でしたか、やっぱりね。お名前を以前拝見した記憶はあったので。ウィルスには私も気をつけます。これからもよろしくお願いします。
sghjrn
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